今回は柱などにロープを固定できる結び方である「シベリア結び」の紹介をいたします。
この結び方は、対象物に対してロープを簡単に結ぶことができかつ簡単にほどくことができる、結び方になります。
「シベリア結び」とは
シベリア結びとは英語で「Siberian Hitch(シベリアン・ヒッチ)」といいます。
この結び方は冒頭にも書きましたがロープを柱などに固定する際に使われます。寒い地域などで、厚手の手袋を付けた状態でも結ぶことができます。結び目の部分が引き解け結びになっており、簡単に解くことが出来ます。
キャンプ内での用途としてポールやタープ、テントを張る際にも使えます。この結び方でテント等張る際はロープの片側は自在結びやふた結びなどで結んでおくことでテンションの調整ができます。
・キャンプの際はテントやタープを立てる際に利用できる
「シベリア結び」結び方
以下、写真をふまえながら説明いたします。
1.まず対象物にロープを下の写真のように引っ掛けます。
2.続いてかけたロープの先の方に下の写真のように円を作り、作った輪っかを赤矢印の方向に移動させます。
3.すると下の写真のような形になります。先ほど作った輪っかを赤矢印の方向に一周回します。
4.すると下の写真のようになり、青色に塗った部分をつまみ最初に作った輪っか部分に通します。
5.そして下の写真で青色に塗っている部分をそれぞれ赤矢印の方向に引っ張りながら結び目を調整いたします。
6.すると下の写真のようになりますので青色に塗った部分を赤矢印方向に引っ張ります。
7.すると完成です。
ほどき方
ほどき方も以下写真を使って説明いたします。
1.結び目のロープの先である青色に塗っている部分を赤矢印の方向に引っ張ります。
2.すると下の写真のようにほどけます。
ポイント・注意点
非常に結ぶのが簡単、かつ簡単にほどくことができる
この結び方は冒頭から何度も書いておりますが、非常に簡単にむすぶことができることができ、簡単にほどくことができる点が魅力になります。
手袋などしていても結べるほど簡単な結び方であるため、冬場などテントを張る際に活躍しますし、また、結び目にが引き解け結びを使っていることで、ロープの先を引っ張るだけで簡単にほどくことができます。
命綱など絶対的な強度が必要な場合使えない
この結び方は絶対的な信頼を寄せることができるような結び方ではなく、あくまで簡易的に簡単に結ぶことができる結び方になります。
また、キャンプでの利用の際も風が強い日などは、できればより強度のある結び目で対応した方がよいと思います。
ちなみにおすすめガイロープもございますのでもしよければご参考に見てみてください。
まとめ
今回はシベリア結びの結び方を紹介いたしました。
強度としてはお墨付きというわけではありませんが、手袋をつけていながらでも結びやすい結び方であり、かつほどきやすい結び方であるので覚えておいて損のない結び方だと思います。
ぜひご存じない方は練習して覚えてみてはいかがでしょうか。
コメント