今回は、キャンプの際の虫対策について紹介していきます。キャンプの際にはもちろん虫対策は重要ですが、特にタープ泊などでは寝る際も常に屋外に身を置くことになりますので非常に重要な内容となるかと思います。
どういった虫が出るのか、おすすめの対策方法、もし刺されてしまった場合の対象法まで含めご紹介していきます。
どんな虫がいるのか?
アウトドア活動において注意しなければいけない虫についてまずは紹介いたします。すべての虫がどこにでもいるというわけではありませんが、キャンプ場の要綱や管理人さんから注意を受けた際は特に気を付ける必要があります。
蚊
蚊は一般的に非常に有名なキャンプにおける害虫のひとつです。水たまりなどが発生源となり、成虫になると草むらや林の中などで活動するようになります。
気温は18℃以上であれば活動できるため、夏場キャンプをする際には注意が必要です。
活動時期:4~10月
ブヨ
水質汚染に弱く街中ではあまり発生しませんが、キャンプ場などではよく見られます。
皮膚をかみ切り吸血するのが特徴で、サイズはかなり小さく3~5mm程度です。
中心に赤い出血点、吸血の際毒素を注入するため、当日もしくは翌日以降に腫れてきます。
活動時期:3~10月
ハチ
基本的にこちらから攻撃をしなければめったにさされることはありません。また、攻撃性についても種類ごとで大きく変わってきます。
さされてしまった際は毒の種類に関わらず流水で毒液を絞り出すようにして洗い流します。また2回目以降刺された場合アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので注意が必要です。
活動時期:4~11月
ムカデ
森林の中の落ち葉や枯葉、石の裏など湿度の高い場所を好んで生息しております。
ムカデは噛む際に毒素を注入し、またその毒は毒性も高くかまれた際手で払うとそちらもかまれる危険性があるため何か棒など使うことをお勧めします。
活動時期:5~6月、9~10月
毛虫
毛虫は木や植物などに生息していることが多く、頭上から落ちてくることもあります。
細い針が無数にはえており、触れてしまうと針が刺さったままになってしまいます。そのため、刺さった針を手などで落とそう払ってしまうと針の先が体内に残ったままになります。そのため水などで洗い落とす必要があります。
活動時期:4~6月、8~10月
ヒル
ヒルは湿度が高い谷間や山などに生息し、気温は20℃を超えると活動してきます。皮膚を削って血を吸い取り、引っ張っても体が伸びるため、なかなかとることができません。
また、麻痺や血が止まりにくくなる分泌液を出すため刺されたことに気づかないことがあります。
関東では丹沢に多く生息しているようですが個人って気にはあまり見たことないです。
活動時期:4~11月
ダニ
森や山だけでなく、庭や公園など様々な場所に生息しております。ダニにかまれた際、無理に引き抜いてしまうと口の部分が体に刺さったままになってしまうため、医療機関で対応いただくことがおすすめです。
また、ダニから感染症に感染する場合もあり、1~2週間以内に発熱した場合はダニにかまれた胸をきちんと病院にお伝えする必要があります。
活動時期:3~11月
虫対策の方法
虫よけ対策としては下記5種類があります。
虫よけスプレーを塗布する
キャンプやバーベキューのようなアウトドア活動の虫よけといえば虫よけスプレーが一番に出てくるかと思います。
スプレータイプとミストタイプの2種類が基本的に売っているかと思いますが、ミストタイプがおすすめです。
なぜミストタイプなのかというと個人的な意見ではありますが、しっかりと塗り込むことができるからです。スプレーだと全体的に振りかけないといけないですが、ミストタイプですと数か所にかけて手で広げることができます。ピンポ員とで塗布したいところにかけることができますし、特に首回りや顔などにつけるときに一度手などにかけてから塗ることができます。
蚊取り線香
これも夏の虫対策の代表格で非常に優秀な対策です。
ただ、虫よけとしては優秀ではあるのですが、タープ泊にはあわない場合があります。
というのも、夏にタープ泊をする一つの理由としては風通しがよくなるようにするのが目的だからです。蚊取り線香をつけていても風通しがよいと、風などが吹いているとどんどん煙が流れてしまうことがあるため、その効果を最大限発揮できない場合もあります。
蚊帳を使う
蚊帳はこの中では虫対策としては最も効果が高いですが、それは寝るときだけの効果となります。
基本的に夜寝るときやお昼寝するときぐらいしか使わないですが、寝るときの快適さは非常に重要なポイントとなりますのでかなり重要なアイテムとなってきます。
気を付けないといけないのは入り口を解放したままにしておくと虫が入ってしまい、その状況で中に入ると結局意味がなくなってしまいますので、しっかり入り口をしめることが必須になります。
長袖長ズボン(肌の露出を控える)
これも非常に効果のある方法です。虫対策だけでなく怪我の予防にも役立ちます。
しかし、服だけではどうしても隙間はできそこから虫にかまれてしまったり、薄い服装だと服の上からでも蚊にかまれたりしますので夏用の対策としては微妙なところです。
コットを利用する
虫対策としてはコットもひとつの対策になります。これは主にタープ泊をする際などに影響が出るのですが、地面との距離ができるため地面を這うようなタイプの虫から身を守ることができます。
もしよければ下記記事でコットについて選び方などまとめておりますので良ければご覧ください。
結局何がよいのか
結局何がいいのかというところですが、紹介したものを組み合わせて使うのがおすすめです。
私としては虫よけスプレーと香取線香をもっていき、就寝時用に薄手の長袖と長ズボンを持っていくようにしています。というのもせっかくのタープ泊、蚊帳だと解放感が薄れてしまうのでもっていきません。
ただ普通にキャンプとして楽しむのであれば蚊帳はあったほうがいいと思いますし、キャンプ場の場所によっては夏でも朝方寒くなったりするので長袖ももっていくのがよいかと思います。
ただ、電車キャンパーは荷物をどうしても減らさないといけないと思いますので蚊取り線香と虫よけスプレーは最低限もっていき残りは荷物と相談するのがよいと思います。
もし刺されてしまった場合の対処方法
初期対応
まずは傷口をしっかりと水で洗い流す必要があります。毒素であったり針などは流水で流して、できる限り落としあげることが初期対応としては重要になってきます。
もし、ポイズンリムーバーなど持っている場合はそれを用いて毒を抜くようにしてください。
2次的対応
軟膏を塗る
腫れや、かゆみ、発疹などの症状を抑えるために軟膏を塗ることで症状を抑えることができます。蚊などであれば「ウナコーワ」や「ムヒ」などでかゆみを抑えることができます。
冷やす
また、腫れやかゆみがひどい場合は冷やしてあげることで少し症状を抑えることもできます。
氷などで冷やして上げられればいいですが、アウトドア活動の中で氷など持っていない場合は流水などで初期対応から継続することで患部を冷やしてもよいです。
最終手段「病院」
もし、症状が悪化する場合などがあれば医療機関を受診することをお勧めします。特に、ムカデやハチなどは刺されたり、かまれたりするのが2度目の場合アナフィラキシーショックの可能性も高いためもともと持病があったりアレルギー症状がある方はすぐに病院の受診をお勧めします。
また、ダニなども感染症を発症する場合があるため、ダニにかまれた後、1~2週間以内で発熱などした場合は医療機関受診の際にその旨も伝えることが必要になります。
無理せず、気になる場合はきちんと病院で診察を受けるようしてください。
まとめ
今回はキャンプの際の虫対策についてまとめました。
夏場は特に出る虫ですが、やはり夏場もキャンプを楽しみたいと思います。虫のせいでせっかく楽しいキャンプの時間を無駄にしてしまうのは非常にもったいないですから、皆さんしっかりと虫対策をするとともに、もし刺された際も落ち着いて対応をするよう心掛けてキャンプを楽しんでください。
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