今回はろうそくを使った帆布リュックの撥水加工の仕方を紹介していきます。
この方法の名前としてはパラフィン加工(蝋引き)といい、用語だけ聞くと専門的な技術が必要になるような気がするかもしれませんが、時間はかかる場合もありますが案外簡単に加工ができます。
パラフィン加工(蝋引き)とは?
パラフィン加工(蝋引き)という言葉自体あまり耳なじみのない言葉かと思います。端的にお伝えすると、帆布などにワックス(ロウ)を染み込ませて撥水性をもたせる加工方法となります。
パラフィンとは石油から分流によって取り出される物質です。「蝋引き」とも記載している通りパラフィン自体はろうそくの材料であり、そのためもしご自身でパラフィン加工をする際は下記に紹介するような専用のワックスを使うのも一つですが、今回紹介するようなろうそくを使って加工することもできます。
↓パラフィン加工で使えるワックス
準備物
ローソク
蝋加工に使用するろうそくとしては、今回私が使ったものは小さいタイプのものを使ったのですが、非常に塗りづらくまた手がつかれてしまいます。
そのため、一本でそれなりの太さと長さがあるものを使うと手でしっかりと持ちながらパラフィン加工を進めることができます。
ドライヤー
ドライヤーについては特に指定はございません。自宅でお持ちのドライヤーをお使いいただければ問題ございません。ちなみに今回使っているドライヤーは下記になります。
手順
ここからは実際の手順を紹介します。といっても手順自体は非常に簡単で2STEPです。
ろうそくを使って帆布リュックに蝋を塗る
まずは、帆布リュックにろうそくを使って蝋を塗っていきます。
この作業が非常に時間のかかる部分になります。今回は大容量のダッフルバッグタイプのものをしたため非常に時間がかかりました。この工程が非常に大切で、隙間なく全体的にろうを塗ることが成功の秘訣です。
ちなみにダッフルバッグの裏表ですが、塗った後と塗る前の写真が下記になります。
蝋をドライヤーで帆布リュックに馴染ませる
続いては上の写真のように蝋を塗った部分にドライヤーをあてて布地に馴染ませていきます。
この工程の役割としてはドライヤーで熱を与えてロウを一時的に溶かし、布地の隙間にロウを浸透させていきます。蝋をドライヤーで溶かすと下の写真のように白くなっていた部分の色が元通りの色になっていきます。これを全体にすると完成です。
加工の効果について
すべて完了した帆布リュックに水を垂らしてみました。上の写真のようにしっかりと撥水加工がされていることがわかると思います。
今回写真取れていないのですが、もともとの状態のものに水がつくと染み込んでいました。
実際にキャンプで使っている際にも撥水機能だけでなく、蝋が布地の隙間に染み込んでいるおかげで汚れもつきづらくなっております。
どうしてもキャンプ場は土などの汚れが付きやすいですが、パラフィン加工をしておくことで一石二鳥のダブル効果で非常にお手入れがしやすくなります。
まとめ
今回はろうそくを使ったパラフィン加工の紹介でした。
手順と読まれて簡単にできると納得されたかと思います。ここではろうそくを使って行いましたが、冒頭でも紹介いたしました本格的なワックスを使っても同じ手順ですることができます。
もし自分が今使っている帆布のバッグなどがあればパラフィン加工に挑戦してみてはいかがでしょうか?
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