【ロープワーク紹介】意外と簡単!?通常の何倍もの力で張れる結び方「トラッカーズヒッチ」紹介

ロープワーク

今回は通常の何倍もの力で張ることができる結び方である「トラッカーズヒッチ」の紹介をいたします。

この結び方は、通常の張り方に比べ数倍の力でロープを張ることができる結び方でありますが、私も実際にするまでは難しい結び方かと思っていましたが、案外シンプルな原理で簡単に結ぶことができます。

「トラッカーズヒッチ」とは

「Tracker’s hitch(トラッカーズヒッチ)」と呼ばれるこの結び方は、日本語では万力結びや南京結びと言われます。

滑車の原理を使いロープを何倍もの力を使って張ることができる結び方でトラックの荷台などにものを固定する際にほどけて落ちることのないようにしっかりと固定するために使われることが主となります。

正確に決まった結び方はなく、あくまで滑車の原理を使いしっかりと固定することができる結び方のことをさすため、ある一定の法則はあるものの様々なアレンジされたバージョンがあります。

キャンプ内での用途としては強風の日にタープを張る際に利用することでしっかりと安定させることができます。

・ロープを普段の数倍の力で張ることができる結び方
・強風の日にタープを張る際に使えばしっかりと安定させられる。

「トラッカーズヒッチ」結び方

以下、写真をふまえながら2つのSTEPに分けて説明いたします。

STEP1.バタフライノットを作る

まずは下準備としてロープの途中に輪っかを作っていきます。ここは必ずしもバタフライノットを作る必要があるわけではなく、引き解け結びで輪っかを作っても向きさえ気を付ければ問題ないです。

1.ロープを準備し下の写真のように輪っかを作り、それをさらにねじります。

2.すると輪っかが二つできるので赤矢印の方向に正面から見て後ろ側に青く塗った先端側の輪っかを移動させます。

3.すると下の写真のようになりますので青く塗った部分を赤矢印の方向に通します。

4.その後青く塗った部分をそれぞれ赤矢印の方向に引っ張ります。

5.すると下準備として必要な輪っか(今回はバタフライノット)が完成します。

ちなみに下記記事にてバタフライノットの使い道含め紹介しておりますので気になる方はチェックしてみてください。

STEP2.トラッカーズヒッチを完成させる

次のSTEPではいよいよトラッカーズヒッチを完成させていきます。

1.先ほどつくった輪っかに対しロープの先を下の写真のように対象物に対し引っ掛け、青色で塗ったロープの先を赤矢印の方向に輪っかを通します。

7.続いて輪っかを通したロープの先を赤矢印に沿って再度通します。

7.そして赤矢印の方向に引っ張ります。ここがトラッカーズヒッチのかなめとなっており、この際滑車の原理が使われており、トラッカーズヒッチを結んでいるのと逆側のロープの方(下の写真で右側の方)に対し引っ張る力が普段の数倍のかかるため簡単にテンションをかけることができます。

8.すると下の写真のようになります。この時点でロープは固定されております。ロープの先を赤矢印の方向に移動させロープの先を固定していきます。

ちなみに下の写真のロープの先と反対方向に引っ張ることで簡単に緩めることができます。

9.続いても赤矢印の方向に移動させます。

10.最後に赤矢印の方向にロープの先を通し引っ張ります。

11.すると完成いたします。

ポイント・注意点

しっかりとロープにテンションをかけ固定できる

冒頭から書いている通り、滑車の原理を用いるこの結び方は普段をロープを張るよりもはるかに強い力でぴんと張ることができます

そのため、風が強い日にはテントやタープを固定する際にこちらの張り方を活用することで地面にしっかりと固定し、風で吹き飛ばされることを防ぐことができます。ただ、ポールがそのテンションに耐えられず折れてしまったり、ペグが抜けてしまうということまで防ぐことはできないため、張る際の力加減もある程度注意は必要です。

思ったよりも簡単に結ぶことができる

トラッカーズヒッチという名前からしても結構難しそうな結び方をイメージしてしまうことが多いかと思いますが、案外簡単に結ぶことができます

ポイントはロープの途中に輪っかを作ること②その輪っかを使って滑車の原理でロープにテンションをかけるという2点だけですので、ぜひ覚えておいてください。

ちなみにおすすめガイロープもございますのでもしよければご参考に見てみてください。

まとめ

今回はトラッカーズヒッチの結び方の紹介でした。

それほど難しい結び方ではないですし、慣れれば短時間で結ぶことができるようになります。ぜひとも覚えておいてほしい結び方ですので、ぜひ練習して実際にキャンプをする際などに活用してみてください。

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