今回はタープ泊について紹介していきます。
一般的にソロキャンプの際は小さいソロテントを使ってキャンプをするイメージがあり、タープだけで寝泊まり含めてするのは少し不安があるかもしれません.しかしタープ泊はそれを超える魅力もあります。
私は基本的にソロキャンプの際はタープ泊をすることが多く今回は魅力含め紹介していきいます。
タープ泊とは?

タープ泊とはタープのみを使ってキャンプをするスタイルのことを指します。タープを使ってシェルターをたて、その下で寝泊まりをします。
タープといえばテントに合わせて張る下の写真のようなイメージがあるかと思いますが、タープ泊の際はテントは使いません。もちろん下のような写真のヘキサタープでももちろんタープ泊は可能です。

タープ泊の魅力
タープ泊の魅力は大自然を感じられる点、荷物が少なくて済む点、野性味あふれるキャンプを楽しめるという3点あります。
大自然を強く感じられる

タープ泊ではすべての時間を過ごす中で非常に自然を強く感じることができます。
テントを使わないスタイルのため寝る時も含めて常に自然の中に身を置いているような状態になります。夜寝る前も外の景色や星を見ながらラムることができ、また、朝起きた時も目を開けるとすぐに大自然が視界に入ってきます。
荷物が少なくて済む

テントを持っている方はよくご存じかと思いますが、それなりに荷物の大きさになります。ソロ用のテントでかなりコンパクトなものもありますが、圧倒的にタープ一つ持っていく方が荷物が少なくなります。
タープを設営する際にはポールももちろん必要になりますが、木がはえているキャンプ場などであれば、はえている木に結び付けるなどしてタープをはることでそのポールすらももっていかずにシェルターを作成することができますので、持っていくものが減り非常に荷物がコンパクトになります。
野性味あふれるキャンプが楽しめる

魅力の中で一番目に書いた「自然を強く感じることができる」という点に通じていますが、自然を強く感じられるからこそサバイバル色の強いキャンプスタイルになっています。
私はキャンプは「足りないを楽しむ」ものだと思っています。上の写真のようなブッシュクラフトのようなスタイルでキャンプをする際にタープ泊をチョイスすることで、現地の環境に合わせて足りないものを補いながらどういったシェルターを作成するかというところも楽しめますし、雰囲気もテント泊より良いものになると思います。
また、キャンプ場でタープ泊をすると少し玄人感をを出せると思います。(私自身初めてキャンプ場でタープ泊を昔見たときすごい!玄人だ!と思いました。)
たくさんのバリエーションの張り方を楽しめる

タープ泊は一枚のタープを使ってシェルターを作るスタイルのキャンプになります。
そのため、張り方についてはほぼ無限大といってもいいほど自由度が高く、多くの種類の張り方が存在しております。本ブログでも張り方については紹介しておりますが、すべてを紹介できているわけではないと思います。
このたくさんのバリエーションの張り方を楽しむことができるのも魅力となります。
本記事の後半で張り方についても紹介しております。下記クリックにより対象部分までジャンプすることができます。
・ここをクリック!タープ泊をおすすめしたい人
ソロキャンパー
まずおすすめしたい方としてはソロキャンパーです。
タープ泊は基本複数人でするスタイルではないです。複数人で実施する場合も大きいタープを使って多くても2人、もしくはグループソロキャンプという形になります。
そのためソロキャンプを普段からされている方におすすめです。
軍幕キャンパー
次に挙げるのは軍幕キャンパーです。
軍幕を愛するキャンパーはワイルドで野性味あふれるキャンプスタイルを好む傾向があります。タープ泊も先ほど魅力のところにも記載している通り野性味あふれるキャンプが楽しめるためおすすめです。
キャンプスタイルにマンネリを感じているキャンパー
最後におすすめしたいのは現在のキャンプスタイルにマンネリを感じているキャンパーに向けてです。
はじめてキャンプをした時は非常にドキドキした気持ちになると思いますが、やはり何度もキャンプをしているとマンネリ化してくる人もいると思います。そこでスタイルを大きく変えて楽しむという目的でタープ泊にチャレンジするのも非常におすすめです。
タープ泊の荷物

タープ泊はあまり複数人で実施しないですし、もしグループでタープ泊をする場合でも基本的に一人一つタープを準備することが多いです、そのため、今回紹介するタープ泊の荷物はソロキャンプ用の荷物をほぼ同じになってきます。
※薪や炭、食料のような消耗品は除いています。
最低限必要なアウトドアギア
タープ泊をする上で最低限必要なアイテムは下記になります。
- タープ
- ポール(現地のものを活用する場合は不要)
- 寝具(寝袋マットもあるといいです)
- クッカー
- 焚火台
- ペグ
- ガイロープ
- ナタもしくは斧とナイフ
- その他まな板、カトラリー、食器
あるといいもの
快適なタープ泊をするために必要なアイテムは下記になります。
- コット(雨の際の対策になります。)
- 蚊帳(睡眠時の虫対策になります。)
- チェア(私はマットをもっていってその上に座りますが)
- ミニテーブル etc...
タープ泊の際に必要な荷物については詳しくは下記記事でまとめておりますので、もし気になる方は読んでみてください。
》タープ泊のパッキング!荷物を詰める前に 確認必要なギア・あると便利なギア紹介
タープ泊向けのタープの選び方とおすすめのタープ
タープ泊向けのタープの選ぶ基準
タープ泊向けのタープを選ぶ際の基準を3つご紹介します。
ループの数
様々な形状の張り方をするためにもループの数は19個以上は欲しいです。
形状
形状は様々な張り方ができる「レクタタープ」がおすすめです。また、サイズは3m x 3m以上は最低限ほしいところです。
耐水圧
タープ泊自体雨に弱いスタイルですが、雨の中宿泊することを考えるとテントの基準と同じ耐水圧3000mm以上あるとある程度安心できます。
・形状はレクタタープがおすすめ
・サイズは3m x 3m以上は欲しい
・耐水圧は300mmあると安心
おすすめタープ4選
DD Hanmmocks/DD Tarp 3x3

おすすめのタープはDDタープです!非常に有名どころではありますが、豊富な種類の張り方もできるので非常におすすめです。
サイズバリエーションも豊富でループも19個ついており、非常にバリエーション豊かな張り方を楽しむことができます。形はスクエアで正方形のものや長方形のものもあります。
AquaQuest/GUIDE LIGHTWEIGHT TARP

Aquaquestのタープも非常に有名なタープになります。
非常に高い耐水圧性と布地の頑強さが特徴となります。耐水圧は5000mmあり、このシリーズの中でもDEFENDERというシリーズは耐水圧20,000mmという驚異の数値となっておりとにかく悪天候に強いタープとなっております。
PAAGOWORKS/NINJA TARP

PAGGOWORKSのNINJATARPはタープを上から見ると手裏剣のような形になっているところから由来しているそうです。
サイズは2.8mx2.8mでループが21か所ついています。公式ホームページ上でも30種類の張り方の提案がなされており、非常にバリエーション豊かな張り方でタープ泊を楽しむことができます。
下のリンクからNINJATARPの詳細確認いただくことができます。
Bush Craft Inc./オリガミタープ

ブッシュクラフト株式会社が販売しているオリガミタープも有名どころです。
子のタープはスクエアの形をしておりループが25個ついています。サイズも3mx3mと3mx4.5mの2種類展開あるようです。名前の由来はその名の通り折り紙のような感覚で設営やそのシミュレーションができるというところからきているそうです。
ここでは3つピックアップして紹介しておりますが、下記記事にてタープ泊におすすめのタープ7選や選ぶ基準について詳しく紹介しておりますので良ければご覧ください。
》タープ泊におすすめ!シェルターにしやすいタープ7選紹介(2022年2月版)
タープ泊の注意点
タープ泊をする際には、「雨」「寒さ」「風」「プライベートの空間づくり」「虫」にどうしても悩まされると思います。それぞれについてどういった対応ができるか下にまとめます。
雨に弱い

タープなのでもちろん降ってくる雨を防ぐことができますが、問題なのが大雨が降った時などに地面にできてしまう水たまりです。タープ泊では床部分が直接地面になってくるので、タープを立てる場所が少しくぼ地などになっているとタープの下が水たまりなんてことがざらにあります。
タープをたてる場所を注意するのはもちろん、大雨が予想される場合などは荷物を準備する際にコットを準備しておき地面から距離をとって寝れるようにしておくなど対応が必要になります。
・雨の時は最低限コットをもっていき状況に応じて現地で対応!
タープ泊の際の雨対策については下記記事で詳細記載しておりますので良ければご参考にしてください。
風に弱い

タープ一枚でするタープ泊は風に対しても弱い部分があります。
テントももちろん影響を受けますが、強い風で下からまくられるとテントに比べて崩れてしまう可能性が非常に高いです。特にフルクローズできない張り方はより影響を強く受けます。
対策としては、強風が予想される場合はタープ泊をやめてしまうというのも選択肢の一つですが、フルクローズできる張り方でできる限り高さが出ない張り方を選択することがポイントになります。
・できる限り高さが出ない張り方を選択する!
寒さに弱い

タープ泊は非常に寒さに非常に弱いです。テントなどであればインナーとフライで二重になっていたり外から外気が入りづらいようになっていたりしますが、どんなに頑張ってもどうしても隙間風など入ってくるのでどうしても寒くなります。
寝袋をしっかりしたものを使うなどして対策が非常に重要になってきます。
タープ泊の際の寒さ対策については下記記事で詳細記載しておりますので良ければご参考にしてください。
》快適なタープ泊を楽しむために! タープ泊の寒さ対策について
プライベート空間が作りずらい

気にならない方には関係ありませんが、タープ泊では周りからの視線が気になる方には少し大変かもしれません。
タープ泊はテント泊のように完全に閉じた空間を作るのが少し難しくなります。外からの視線などを感じてしまうこともあると思いますで、少し抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。
もちろんフルクローズすることのできる張り方などもありますので、完璧ではありませんが、ある程度外からの視線などを遮り対応することもできます。
タープ泊のプライベート空間の確保方法については下記記事で詳細記載しておりますので良ければご参考にしてください。
蚊やアブなど虫に刺されやすい

タープ泊はほぼ外の空間になりますので虫対策が非常に重要になってきます。
テント泊と違いフルクローズできるような張り方をしたとしてもどうしても隙間ができてしまいます。そのため、冬場は気にしなくてもいいですが、夏にタープ泊をする場合はどうしても虫との闘いが発生します。
蚊取り線香をたいたり、虫よけスプレーを使ったり、睡眠時は蚊帳など準備しておくことで快適なキャンプに繋がります。
下の記事でタープ泊の際の虫対策まとめておりますので詳しく気になる方は見てみてください。
タープ泊の際のタープの張り方

タープ泊の際のタープの張り方としては多くの種類があります。
大きく張り方を2つに分けたときにはフルクローズできる張り方と、そうでない張り方の2種類があります。
フルクローズできる張り方
フルクローズできる張り方としては下記のような張り方があります。
フルクローズできない張り方
フルクローズできない張り方としては下記のような張り方があります。
季節ごとでみる「張り方」を選ぶ際のポイント
タープ泊の張り方は季節によって変えることをお勧めします。冬場はフルクローズできる張り方を、夏場は風がうまく通るような張り方をすることである程度快適さを確保することができます。
春や秋に関しては夏、冬どちらの張り方もできるのでおすすめです。
下の記事でDDタープ3x3にはなりますが張り方まとめておりますので参考にしてみてください。
》【DDタープ3x3張り方】図解つき!おすすめ張り方16パターン紹介
まとめ
ソロキャンプにおけるタープ泊の方法、魅力、注意点について紹介いたしました。
私は基本DDタープ3x3を使ってタープ泊を楽しんでおります。それ以外にもヘキサタープなどでももちろんタープ泊は楽しむことができます。
これまでタープ泊をしたことがなく、興味があるけどこれまでしたことがないという人はぜひこの記事を参考にタープ泊に挑戦してみていただけると嬉しいです。
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